シンシア・エリヴォの圧倒的歌唱力と演技が光る傑作映画9選

Cynthia Erivo シンシア・エリヴォ おすすめ 映画 紹介

こんにちは!JULLY WOODです🧸

今回ご紹介するのは、圧倒的歌唱力と演技力でトニー賞、グラミー賞、エミー賞に輝いた実力派女優シンシア・エリヴォ

ブロードウェイミュージカル『カラーパープル』で注目され、映画界でも快進撃を続ける彼女ですが、今回はそんな彼女の映画出演作から特に印象的な9作品をピックアップ。舞台女優としてのキャリアを経て、映画の世界でも鮮烈な存在感を放った注目作とは――?

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映画『ロスト・マネー 偽りの報酬』(2018)

映画デビュー作にして、シンシア・エリヴォがその存在感を強く印象づけたのが、スティーヴ・マックイーン監督のクライムスリラー『ロスト・マネー 偽りの報酬』。本作は、シカゴを舞台に、亡き夫たちの借金を背負った4人の女性たちが、自らの手で運命を切り開こうと決死の強盗計画に挑む姿を描いた異色のクライムドラマだ。

エリヴォが演じたのは、メンバーの一人リンダの子どもを預かるベビーシッターであり、美容師としても働く“ベル”役。当初は傍観者の立場だったが、やがて運転手として計画に加わることになり、その行動力と冷静さで仲間を支える。控えめながら芯のある人物像をリアルに体現し、他の主役級キャスト(ヴィオラ・デイヴィス、ミシェル・ロドリゲス、エリザベス・デビッキ)にも引けを取らない存在感を発揮した。

本作はトロント国際映画祭でのプレミア上映を皮切りに、批評家からも高い評価を獲得。エリヴォにとっては映画女優としての第一歩であり、翌年の『ハリエット』での主演へとつながる重要なステップとなった。


映画『ホテル・エルロワイヤル』(2018)

スティーヴン・キングばりの緊張感と、クエンティン・タランティーノを思わせるスタイリッシュさが融合した異色のスリラーで、シンシア・エリヴォはソウルシンガー、ダーレン・スウィート役を熱演。物語の舞台は1969年、カリフォルニア州とネバダ州の州境に建つ謎めいたホテル。そこに集まった7人の男女が、それぞれの過去と秘密、そして運命を交錯させていく。

エリヴォ演じるダーレンは、キャリアの低迷に悩むも純粋な心を持つ歌手で、ホテル滞在中にさまざまな事件に巻き込まれていく。劇中で披露される美しい歌唱はすべて吹き替えなしの生歌で撮影されており、その圧倒的な歌声と繊細な表現力が絶賛された。

本作でエリヴォはサターン賞助演女優賞にノミネートされただけでなく、演技と歌の両面で高い評価を得ており、彼女の多才ぶりを印象づける作品となった。観客も批評家も賛否が分かれた中、彼女の存在感はまさに“唯一無二”だったと語られている。


映画『ハリエット』(2019)

アメリカの奴隷制度と闘い、自らの手で800人以上を自由へと導いた伝説的な女性、ハリエット・タブマンの半生を描いた伝記映画で、シンシア・エリヴォは主人公ハリエットを熱演。1849年、メリーランド州で奴隷として生まれた彼女が、神の啓示を信じて自由を求めて脱走し、その後「モーゼ」と呼ばれながらも幾度となく南部に戻り、多くの奴隷たちをカナダへと逃がしていく姿が描かれる。

エリヴォは、ハリエットの信仰心と勇敢さ、そして人間的な葛藤を、圧倒的な存在感と繊細な表情で体現。奴隷制の理不尽さや人種差別、そして信念に突き動かされる女性の生き様に説得力を与えた。本作で彼女はアカデミー賞主演女優賞と主題歌賞にダブルノミネートされ、演技だけでなく、エンドクレジットで流れる自作曲「Stand Up」でも高く評価された。

伝統的な伝記映画の構成を取りながらも、視覚的には美しくテンポの良い演出で観客を引き込む作品であり、エリヴォの女優としての地位を確固たるものにした一本となっている。


映画『Needle in a Timestack』(2021)

時間旅行が可能となった近未来を舞台に、愛と記憶をめぐる選択が描かれるSFロマンスで、シンシア・エリヴォは写真家ジャニーン役として登場。時空の改変が日常となった世界で、建築家ニックとジャニーンは夫婦として暮らしていたが、度重なる“タイムシフト”により現実が少しずつ変わり始める。やがてニックは、ジャニーンの元夫が過去を変えて彼女を取り戻そうとしているのではないかと疑い、愛の真実を求めて時をさかのぼる決断を下す。

エリヴォが演じるジャニーンは、過去と現在のはざまで揺れる繊細な女性。夫に寄り添いながらも、元夫との記憶や愛の複雑さに向き合う姿を、静かな強さとともに表現した。共演はレスリー・オドム・Jr.、フリーダ・ピント、オーランド・ブルームら。

評価こそ分かれたものの、ジョン・リドリー監督による脚本と構成、そして感情の機微に焦点を当てた演出により、単なるSFにとどまらない“記憶と愛の再構築”というテーマが丁寧に描かれている。エリヴォの透明感ある演技が、作品に詩的な奥行きを与えている一作。

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映画『ピノキオ』(2022)

ディズニーの名作アニメーションを実写でリメイクした本作で、シンシア・エリヴォは、願い星の力で命を吹き込む“ブルー・フェアリー”役として登場。ゼメキス監督が手がけるこのミュージカル・ファンタジーは、木で作られた人形ピノキオが“本当の男の子”を目指して旅する物語を再構築している。

エリヴォ演じるブルー・フェアリーは、ゼペットじいさんの願いに応えてピノキオに命を授ける存在であり、物語の始まりを導く神秘的な役割を担う。劇中ではディズニーの象徴的な名曲「星に願いを」を圧倒的な歌唱力で披露し、その美しい歌声が映画の幕開けにふさわしい幻想的な雰囲気を作り出している。

アニメ版の再現度が話題となった一方で、批評家の間では賛否が分かれた本作。しかしエリヴォの登場シーンと歌声は、全体の評価とは別に称賛されることが多く、彼女が“歌える俳優”として確かな存在感を放ったことは間違いない。視聴者の記憶に残る、短くも印象的な登場となった。


映画『Drift』(2023)

リベリア出身の難民ジャクリーンが過去の記憶と向き合いながらギリシャの島で新たな絆を築く――静かで力強いドラマに、シンシア・エリヴォが主演として挑んだ本作は、エリヴォ自身がプロデューサーも務めた意欲作

エリヴォが演じるのは、内戦のトラウマを抱えながら異国の地でひとり生き延びてきたジャクリーン。観光ガイドのキャリー(アリア・ショウカット)との出会いが、彼女に再び人とつながることの意味を教えていく。台詞よりも視線や沈黙が雄弁に語る構成で、エリヴォの繊細な演技が際立つ。ジャクリーンの記憶と現在が交錯する描写には、ギリシャの海辺の風景が優しく寄り添う。

2023年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、インドのゴアで開催された国際映画祭ではICFT-UNESCOガンディー・メダル特別賞を受賞。混沌のなかで“癒し”を描く、静かながらも心に残る一作となっている。


映画『刑事ジョン・ルーサー:フォールン・サン』(2023)

イギリスBBCの人気刑事ドラマ『刑事ジョン・ルーサー』の続編として制作された本作で、シンシア・エリヴォは新たな主要キャラクター、犯罪捜査課(SSCU)部長オデット・レイン役を演じる。前作で失脚した主人公ルーサー(イドリス・エルバ)が、冷酷な連続殺人犯ロビー(アンディ・サーキス)を追って自ら脱獄し、ロンドンからノルウェーまで逃亡犯との壮絶な攻防を繰り広げる。

エリヴォが演じるレインは、ルーサーを追う側として登場するが、事件の渦中で自らの娘を人質に取られたことで、立場を超えてルーサーと手を組む決断を迫られる。法と感情の間で揺れる彼女の姿に、エリヴォは緊迫感と人間味を込めた。

スリリングな展開映像美が話題となった一方で、作品自体への評価は賛否が分かれた。しかし、本作でエリヴォは知的で感情を内に秘めた役柄を丁寧に演じ、シリーズの新たな時代を切り拓く存在感を見せている。彼女にとってはアクションとサスペンスの要素を含む新たな挑戦となった作品だ。


映画『ウィキッド』(2024)

ブロードウェイ・ミュージカルの金字塔を映画化した超大作『ウィキッド』で、シンシア・エリヴォは主人公エルファバ役に抜擢された。緑色の肌と強大な魔力を持つが故に孤立し、やがて「西の悪い魔女」として世に誤解されていくエルファバの成長と葛藤を、圧巻の歌唱と繊細な演技で体現。アリアナ・グランデ演じるグリンダとの友情や対立を軸に描かれるストーリーは、既存の『オズの魔法使い』の世界に新たな深みを与えた。

なかでもクライマックスの楽曲「Defying Gravity」を空高く舞いながら歌い上げる場面は、劇場でもSNSでも大きな話題となり、彼女の代表的シーンとなった。批評家からは「これまでにないエルファバ像」と称され、第97回アカデミー賞主演女優賞にもノミネート。大ヒットを記録した映画の中でも、エリヴォの存在は物語の重心として際立っていた。


映画『ウィキッド:フォー・グッド』(2025)

前作『ウィキッド』の壮大な物語を引き継ぐ二部作の後編『ウィキッド:フォー・グッド』で、シンシア・エリヴォは再びエルファバとして圧巻の存在感を放った。今作では“西の悪い魔女”として追われる身となったエルファバが、自由を求めてオズの森に身を隠しながら真実を暴こうと奮闘する。一方で、アリアナ・グランデ演じるグリンダは“善の象徴”として都で注目を浴びながらも、かつての友情に葛藤を抱く。

物語はドロシーの登場によって大きく動き出し、ふたりの再会と対立、そして和解へと展開していく。特にクライマックスのデュエット曲「For Good」は、観る者の心を揺さぶる感動的な場面に仕上がっており、エリヴォの表現力の真骨頂といえる。シリーズを締めくくるにふさわしいスケール感と情感が重なり、予告編を観た批評家からも「舞台版以上にドラマティック」と高く評価された。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、シンシア・エリヴォの魅力が光る傑作映画9選をご紹介しました🧸

この記事が映画をより楽しむきっかけになれれば、幸いです!最後まで読んでいただきありがとうございました!

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